まさか、この年齢で「寝たきり」を経験するとは思わなかったが、
なかなかに、しんどいものだ。
体調が悪いと、もう本当に何もかもが億劫になる。
お風呂に入るのも面倒臭い。
面倒臭いが、入らなければ、臭い。
生意気に加齢臭もし始めているので、二日も入らないと、なかなかの状態になる。
普段から気を遣わせてしまっているムスメにも、流石に、「くさっ」と言われ。
嗚呼、今から思春期がおそろしい。
重い重い腰を上げて、風呂に入る。
頭と身体を洗う。
加齢臭をまとった部屋着も洗う。
ボクの「ミノ」である布団のシーツも洗う。
そして、また布団に横になる。
一日経ち、二日経ち、プワリプワリと加齢臭が立ち込める。
そして、またノソノソと風呂に入る。
部屋着とシーツを洗う。
ずっとずっと、この繰り返しだ。
先日、いよいよ、この繰り返しが非常に虚しくなった。
何のために生きていて、どこに向かっているのか。
時々、見失いそうになる。
しかし、よくよく考えてみると、「生活する」とはそういう事なのだ。
ツマなんて、その繰り返しを毎日、毎日やっているではないか。
食事を作り、汚れた食器を洗い。
こどもたちを遊ばせて、汚れた洋服を洗い。
コムスメの汚れたオムツを一日に何度も交換し、また洗い。
そして、ボクの失態や至らなさを、水に流す日々。
根性あるな、すごい。
生きることは、汚すことだし、
生きることは、洗うことなんだと思う。
狭い意味でも、広い意味でも。
今日もボクは、生きている。
ちゃんと。
今日も、「ウツボク」に来てくれてありがとうございます。
無入浴最長記録は7日間。もはや動物の臭いがします。