今回の台風は、かなりの勢力のようだ。
ニュースを見ていると、台風情報が多く取り上げられている。
前回の台風15号では、千葉県を中心に大きな被害も出た。
被害が最小限で済むのを願うと共に、
不安でいる方々に平穏が訪れるよう心から願っている。
ボクの横にいるウツ、実は台風が好きなのだ。
台風が近づくと元気になりやがるなるようで。
ウツが元気になると、当然、ボクは元気がなくなる。
はらただしい。
小さい頃は、ボクも台風が好きだった。
学校は休校になるし、
野球の練習も中止になるし、
なんというか、あの「非日常感」がボクをドキドキさせた。
今は、違う意味でドキドキしているが。
ウツと仲良くなってから、
「気候が人体に与える影響」について学ばされた。
よく、「雨が降る前は古傷が痛む」と聞いていたが、
正直、まったく鵜呑みにしていなかった。
天候や気圧が、ボクらにどんな影響を与えるってんだい。
ピチピチ10代のボク。
しかし、ウツと仲良くなってから、
低気圧が来たり、天候が乱れると、
ウツは窓の外を見ながらニコニコしている。
なーに笑ってんの。
と、ジロリと睨むと、だんだんとボクの身体は重くなり、
ついには布団に貼り付けられる。
ムムム?
こんな事が、気圧が乱れたり、梅雨の時期なんかは、
繰り返し起こるようになった。
いよいよ、「気候が人体に与える影響」を疑わずにはいられなくなり、
ネットでいろいろと調べてみたところ、いろんな記事やカキコミを見つけた。
気圧の変化は、確かに人体に影響を与えるのだ。
それに敏感に反応する人と、
そうではない人がいるだけの話で。
喘息がある方や、アトピーがある方、
何か疾患を持っている方は、それが悪化する場合が多い。
これを読んでくれている方の中にも、
しんどい思いをしている方がいるかもしれない。
当時のピチピチ10代のボクのように、
まったく影響を受けない人からすれば、ちょっと理解に苦しむだろう。
しかし、実際にそういう人たちは沢山いるのだという事を、ボクは知った。
何年もそんな事を経験してくると、
自然の前では、人は本当に無力だなあと思わざるを得ない。
ウツの前でさえボクは無力なのに、
台風にのっかって来られようもんなら、もうお手上げだ。
お手が上がらないくらい動けない日もある。
布団に貼り付けられながら、
悔しさ、
理不尽さ、
不甲斐なさ、
色んな思いがのっかってきて、
つい、涙がポロポロと出てしまう日もある。
だけど、
痛い程そういう経験を繰り返すと、
自分は「生かされている」という思いに至る。
生きているのだが、生かされているのだ。
なんかスピリチュアルな感じになったが、
ボクは本当にそう思っている。
今まで、大概の事は自分でコントロール出来た。
日々の生活で起きるいろんなこと。
でも、もう自分では本当にどうすることも出来ないこと、
そういうことが自分の生活や人生に入り込んでくる、
そうなったとき、はじめて、
人間は、深みと奥行きが出てくるのかもしれない。
今日も、「ウツボク」に来てくれてありがとうございます。
皆様、台風目前ですが、くれぐれも気を付けてお過ごしください。
我が家では、既に屋内で小型台風が発生しています。