先日、ツマが「家庭用精米機」を購入した。
ボクが、その存在を知ったのはつい最近。
そもそも「精米」って?という感じだった。
一時期、福岡に住んでいたことがあったが、
でっかい機械に、白くない米をザーッと入れて、
「ゴウンゴウンゴウン」という音と共に、見慣れた白い米が出ててくる。
ありゃあ、今思えば精米機だったんだな。
我が家では、玄米や、玄米と白米の間の「五分づき米」を好んで食べている。
ツマがお母さんから受け継いだ健康志向によるもの。
そんなわけで、前々から検討していた精米機を購入することになったのだった。
家電量販店を何店舗かまわり、
結局、通販が一番安いと、ツマがリサーチしてくれた。
数日前、注文していた精米機が宅配便で家に到着。
インターホンが鳴ると、
ムスメは基本的に「ダッダッダッダッダッ」と玄関に走ってくる。
コムスメも、「ズリズリズリ」と這ってきた。
ツマが、大きめのダンボールを配達員さんから受け取ると、早速オープン。
ムスメとコムスメは、興味津々にダンボールに群がる。
ツマはダンボールから精米機を取り出し、
「これこれ、これよ」という感じで眺めている。
ムスメは精米機には全く興味を示さず、
空いたダンボールに入り込んで遊び始める。
コムスメは、精米機にもダンボールにも興味を示さず、
開封した時に剥がしたテープをいじって遊んでいる。
三者三様。
ツマが「人によってモノの価値って違うんだよねー」と言ったのを聞いて、
うむ、確かに…。と納得してしまった。
ムスメは、よく外で木の実やら枝を拾って帰って来る。
嬉しそうにそれを見せてくれるのは、なんとも可愛らしいのだが、
実や枝が段々と家にたまってくるのだ。
「もうこれは捨てていいやろ…」というモノを、ムスメに「これもう捨てていい?」
と聞くと、だいたい「だめ!だーめ!」とはじき返される。
カラカラに干からびた、木の実や枝。
もう誰もいじってないやん…。
と思いながらも、自分も小さい頃は、
もっとしょうもないものを家に持ち帰っていたな…と思い返す。
ツマは、その辺をよく心得ているように思う。
全部が全部ではないが、ムスメが拾ってきた花を飾ってあげたり、
拾ってきたどんぐりや実で一緒に工作をしてくれている。
ツマは、ムスメが外でどんぐりや木の実や花を拾っている姿を見ているのだ。
たぶん、それを尊重してあげたいのではないのかな、とボクは想像している。
「相手の価値感に寄り添う」って、こういうことなのかも。
なかなか、出来そうで出来ない。
ボクもそうありたいと思った、2020年のはじまり。
今日も、「ウツボク」に来てくれてありがとうございます。
昔、ふでばこの中にダンゴムシ入れてました。