年が明けました。
昨年10月から始めた「ウツボク」、
覗いてくださっている、お一人お一人に感謝します。
開設してまだ4ヶ月程ですが、
正直、こんなに続くと思いませんでした。
「コツコツと継続する」ことが、あまり得意ではなく。
自分でも少し驚いています。
そもそも、自分がブログを始めることが予想外で。
基本的に、面倒くさがり屋なのです。
初めは、「収益化」のことばかり考えていました。
実際に、ブログ運営でびっくりするような額を稼いでる人達がいるんですよね。
そして、そのノウハウがネットの海にたくさん散らばっている。
僕は、必死で拾い集めました。
家にいながら、自分の得意分野でお金を稼げるかもしれない。
でも、拾い集めてみればみるほど、
現実はそんなに甘くはないということを痛感。
自分がブログを通して何をしたいのか、
よく分からなくなっていた時期がありました。
でも、収益化うんぬん、人を感動させたいうんぬん、
そういうことよりも、結局ボクは、「書きたい」んだなと。
ただただ、書きたい。
それでいいじゃないか。
「書きたいから、書く」
こうして、ボクはブログを書き続けることにしたのでした。
なぜ自分は、こんなに「書くこと」が好きなのか。
前々から、なんとなくそんな自分に気づいていたけれど、
ここまで好きだと分かったのは、今回、ブログを始めてからです。
別に、小学生の頃から作文が得意だったわけではないし。
読書が好きかといえば、どちらかというと字を負うのは苦手で。
自分の好きなコラムは読んだりするけど、小説は全然読み進められない。
だから、「小説を書け」と言われても、頭にまったく文章が浮かんでこない。
こういう日記のようなものとは、自分の中では全く別物みたいで。
ただ、小学生の頃からひとつだけ得意だったのが、国語の「文章問題」。
あれだけは、なぜか勉強せずに出来たのを記憶しています。
「筆者の思いをくみとる」系の問題は特に得意でした。
「行間を読む」といいますか、なんというかそんな感じ。
なんでそうだったのかなあと考えてみると、
実は、母方の祖父が新聞記者だったんです。
あとは、父親が文学部出身だったりもして。
いわゆる「血」なのかなと思わなくもないけど、
実際、祖父や父親から「書くこと」について何か教えてもらった記憶はなし。
あんまり関係ないだろうな。
それよりも、たぶん、ボクが思っているのは、
幼い頃に、母がたくさん絵本を読んでくれたことじゃないかなあと。
母は絵本が大好きで、家の本棚にはたくさんの絵本が並んでいました。
別に、ボクと弟に何か教え込みたくて読んでくれていたのではないと思う。
ただ、純粋に絵本が好きだったんだろうなあと思います。
こどもの頃に読んでもらっていた絵本を、
改めて今読んでみると、また全然違って見えたりもして。
幼い頃の記憶とともに、なんだか、あったかい気持ちを感じるというか。
ボクにとって、絵本は「ぬくもり」と「安心感」を与えてくれるものなんです。
もしかしたら、何でもそうかもしれないけれど、
特に絵本って、人それぞれ、色んな解釈をすることが出来る気がしていて。
人によって、感じることや、想うことは様々なんだろうなあと。
それは、たぶん、「書き手」がメッセージを押し付けないからだと思うんです。
絵本を通して伝えたいことはあるけど、色んな捉え方があっていい。
多くの絵本作家さんは、そう思っているんじゃないかなあ。
そんな気がする。
ボクは、絵本のそういう「ふんわり」したところが好きなんだと思います。
このブログも、絵本のようでありたい。
好きな時に開いて、好きな時に読んでもらいたい。
側に置いてくれてもいいし、本棚にしまってくれてもいい。
きれいごとかもしれないけど、大袈裟かもしれないけど、
ボクは、ただただ、命あるひとりひとりがしあわせであるように。
その人が、その人らしく、生きていけるように。
そして、みんなでお互いを認め合えるように。
そんな、「ふんわりとした」望みを胸にそっと抱きながら、
新しい一年も、言葉を紡いでいきたいと思っています。
言葉や文章は、読んでくれる人がいて、はじめて成り立つもの。
これを読んでくれている「あなた」を想像しながら、ていねいにていねいに。
2020年が、みなさんにとって、心穏やかで幸せな日々となりますように。
心から、心から、願っています。
今日も、「ウツボク」に来てくれてありがとうございます。
初夢は、何かに押し潰される夢でした。どうなる2020年…。