これ、みなさんどう思います?
ボクは、このことについて、よく考えることが多いんです。
「オトナ」と「コドモ」の境界線ってなんだろう。
別に何でもいいんですけどね。
だからなんだって話なんですけど。
ただ、それについて考えるのが好きなんです。
ボクは、物事には「必ずしも正解はない」と考えていますが、
この話に関しては、まさにそうなわけで。
人それぞれ、考えが違うでしょう。
100人アンケートとかとってみたいな、「オトナの定義とは?」って。
ボクが、まず最初に「オトナ」を感じたのは、電車賃ですよね。
大人料金になった時は、なんかちょっと嬉しかったなあ。
実際、余計にお金かかるようになったから全然嬉しくないんですけど。
次はあれだな、やっぱり成人式。
世間的にも、法律的にも「オトナ」と見なされるわけですよね。
まあ、一番スタンダードな「オトナ」の定義でしょう。
仕事をして、初めてお給料をもらった時も、「オトナ」を感じたなあ。
なんかこう、じんわりと嬉しかった。
あとは、車の免許を取って、初めて車を運転した時。
あれが一番「オトナ」を感じたかもしれない。
ボクはまだ経験していないけど、
「マイカーを買う時」とか、「マイホームを買う時」なんかは、
すごい「オトナ」を感じるんだろうなあ、と勝手に想像している。
他にもいろいろとあるだろうけど、とりあえずこれくらいで。
上に書いたのは、いわゆる「表面上」のオトナだと、ボクは思っている。
表に見える部分。
もちろん、オトナはオトナなんですよ。
だけど、ボクがいつも考えているのは「内面」の部分。
これは、表には見えないけど、でも、「人格」や「行動」、「立ち振る舞い」などで、
「見える」ことがある。
そういう「オトナ」に出会うと、ボクはとっても心惹かれるのだ。
今まで出会った素敵な「オトナ」たちを見ていると、
いくつか共通している特徴がある。
そのひとつが、
「違いを受け入れられる」
ということだ。
先日、テレビを見ていたら、興味深いCMに遭遇した。
ラグビーワールドカップに関連したものだったと思う。
男の子が2人いて、
ひとりは走るのが速いけれど、力が強くない。
もうひとりはガッチリしていて力持ちだけど、速く走れない。
それぞれ、
「もっと力が強くなりたい」
「もっと足が速くなりたい」
と願っている。
やがて、ふたりはラグビーを始める。
同じチームで。
前者の男の子は、持ち前の快速をとばしてピッチを走り抜ける。
だが、力がないので簡単にタックルで吹っ飛ばされてしまう。
後者の男の子は、体格とパワーを活かして次々と相手をタックルでなぎ倒す。
が、相変わらず、速く走れない。
やがて、2人は気付く。
「自分の得意な事で勝負しよう」
それまで妬み合っていた2人に「絆」が生まれる。
「走るのが速い」と「タックルが強い」
違う2人だからこそ、意味があるのだ。
違う2人だからこそ、良いコンビになれるし、チームとして強くなる。
ボクは、このCMを観て、心底納得した。
やっぱりそうだよな、そうだそうだ。
「違いを認める」というのは、実は相当に難しい。
と、ボクは感じている。
だって、人間は「比べる」のが性だから。
「自分は自分!」という意思の強い人もいるが、
誰だって一度くらい、他人と自分を比べてションボリしたり、妬んだり、
落ち込んだりした事はあるだろう。
「比べる」ということ自体は、決して悪いことばかりではないと思う。
それが原動力になったり、奮起する動機になったりするから。
でも、いつも、自分と誰か、誰かと誰かを比べて生きるのは、
なんかちょっとナンセンスだなと思うんす。
もちろん、ボクもあまり表に出さないようにしているだけで、
日々、他人と自分、もしくは、過去の自分と今の自分を比較して、
勝手に落ち込んだりしている。
みんな、そんなもんじゃないのかなあ。
でも、その壁をグイッとよじ登ると、実は素晴らしい景色が見えるのだ。
「あの人はあんなにすごい。でも、自分もこんなに素敵なところがあるじゃんか」
もっとよじ登ると、
「自分にはこれは出来ない。でも、あの人には出来る。いやあ、すごいなあ」
自分を卑下することなく、純粋にそう思えるのだろう。
まだ、30年ちょっとしか生きてないが、
そういう人が中心にいるチームは強い。
そういう人が中心にいる組織は団結している。
メンバーがお互いを認め合い、いきいきとしているのだ。
これは、経験からほぼ例外がないと思っている。
ここに、自分の周りを活気づけるヒントがあると思うのだ。
今回のラグビーには、非常に大切なことを教えてもらった。
違う人種、違う体格、違う者同士が一列になって肩を組み、
声高らかに国家斉唱する姿に、胸を打たれなかった人はいないのではないだろうか。
これから長い年月をかけて、ゆっくり、ゆっくり、
自分もそんな「オトナ」になっていけたらと思っている。
今日も、「ウツボク」に来てくれてありがとうございます。
だからといって、コドモっぽい人を見下したり、嫌悪したりすべきではない。
そういうことが出来る人も、これまた「オトナ」なんでしょうな。
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