我が家は家にドアがない。
トイレ以外、全てふすまなのだ。
全部オープンにすると開放的だが、
その分プライバシーはほとんどない。
もっとも、ムスメ達はまだプライバシーを気にする年頃ではないし、
ボク達夫婦も、特に気にしていない。
がしかし、
ウツが元気になってくると、ボクはプライベートな空間が欲しくなる。
ひとりになりたいのだ。
漏れなくウツもいるが。
それがなかなか難しい。
特に今のムスメ達にそれを理解してもらうのは酷だ。
ふすまを閉めて休んでいたり、
こうしてブログを書いていると、
いつの間にか、わらわらと集まってきてしまう。
わらわらと言っても二人だが。
で、苦肉の策。
ムスメのおもちゃを少し拝借し、
こうやってセロハンテープを巻き付けて、
ふすまに挟む。
今朝、簡易ロックを生み出した。
これが予想以上のシロモノで、こどもの力ではビクともしない。
ふすまの向こう側では、断末魔のようなムスメの泣き声が響き、
常にふすまはガタガタと揺らされ、
「ぱぱあ、ごはんできたよお」
と、ムスメによる偽のおびき出しが始まるが、
ツマの理解のおかげで、こうして自分の空間を時々もらっている。
話はタイトルに戻り、コムスメの話。
12月で1歳になるが、もう、ただただ可愛い。
ムスメがサイヤ人なので、余計にそう感じるのだろうか。
もうなんていうか、本当に「無防備」なのだ。
隙だらけの顔をしている。
もっとも、防備している赤ちゃんはいないだろうが、
コムスメの姉、つまりムスメはもう少し違った気がする。
やや斜に構えたような様子も時々あったし、
目力が強く、当時から意思が強そうだった。
今のところ、ブレることなくその通りに育っている。
ムスメには悪いので、ムスメの見えないところで、
よくドラキュラが噛みついている、コムスメの首のあたりを、
隠れてカプカプしている。
「ほえああ」
とか言っちゃって、かわいいヤツめ。
コムスメだが、実は今のところツマにもボクにも似ていない。
と、ボク達は思っている。
や、思っていた。
先日、ムスメとコムスメが並んで寝ている姿をまじまじと見た時、
ムスメはキュッとした顔で静かに寝ているのだが、
コムスメはおもしろいくらい対照的に無防備な顔をしているのである。
「まぬけ」
パッと頭に出てきた単語だ。
もう本当にまぬけ。
口はぽかーんと開いているし、
ヨダレはだらーんだし、
もう本当にまぬけ。
横にいたツマに、
「ねえ、コムスメの寝顔やばいよ。かなりやばい。」
と、ケタケタ笑いながら言ったら、
ツマからナイフのような切り替えし。
「言っとくけど(あんたも)おんなじ顔してるからね?」
今日も、「ウツボク」に来てくれてありがとうございます。
思春期に「パパに似たくなかった」という台詞を今から恐れています。